どうもこんばんは。
最近は花粉の気配も着々と感じられる様になってきましたね。
鼻もムズムズしますし、何なら軽く頭痛までする始末。誠に遺憾です。
そんな怒りと共に、今回はゴシックロック/ポジティブパンクの良い感じの曲10選をやっていきます。
ゴシックロック/ポジティブパンクとは?
70年代後半~80年代前半に隆盛を極めたニューウェーヴというカテゴリーの中の1ジャンルに属するものです。
70年代はイギリス・アメリカを中心にロックやパンクといったジャンルの最盛期でしたが、80年代に近づくにつれ、その勢いは衰えてゆき、代わりにニューウェーヴと言われる類の音楽達が、ムーヴメントの中心となっていきます。
ニューウェーヴというのは特定のジャンルを指す言葉ではなく、70年代後半~80年代前半に活躍した、シンセポップ、サイケデリック、ポストパンク、スカ、モッズ、そしてこのゴシックロック、ポジティブパンク等の幅広い音楽を引っ括めたものの総称ということになります。
ゴシックロック、ポジティブパンクについては、現代の音楽シーンに於いてもそのルーツを感じさせるパンクバンドが多く存在しており、市場規模は決して大きくないものの、根強い支持者が一定数存在していることは確かです。
ゴシックロック・ポジティブパンクの音楽的特徴
- 中性的な化粧、ゴシックファッションなど、ヴィジュアル面での世界観の構築を行っているバンドが多い
- クリーンなギターの多用している楽曲が目立ち、サウンドとしては激しいというよりもややポップな傾向が強い
- ひたすらベースのルート弾き、ドラムのエイトビートなど、単調かつシンプルな構成の楽曲が多い
- ヴォーカルについてはパンクの影響が強いジャンルということもあり、あまりメロディアスな傾向は強くないものの、地域差が見られる
ゴシックロック/ポジティブパンクの良い感じの曲10選
1.BAUHAUS 「Mask」
このジャンルを語る上ではまず外せないのがbauhaus。
伝説のイギリスのロックバンドです。
彼らはこの手のジャンルの始祖という立場であり、後世に与えた影響は計り知れません。
初期はパンク色が強い彼らですが、以降実験的音楽の要素が高まり、先鋭的なゴシック表現が光ります。
また、ステージにはバレエダンサーを用意したり、視覚的パフォーマンスの面でも斬新さを発揮しておりました。
今回挙げた曲はMask。この曲のサウンドの妖しさ、MVの世界観、必見です。
2.Joy Division 「Disorder」
このバンドも恐らく皆さんご存知でないでしょうか。
Joy Division、彼らも後世に与えた影響は計り知れないバンドの1つ。
この曲に関しては典型的なポジティブパンクと言える様な要素を持っています。
イアンカーティスの早すぎる死の後、残されたメンバーはニューオーダーを結成。こちらは現在に於いても活動中のバンドです。
3.Siouxsie And The Banshees 「Israel」
こちらもイギリスのゴシックロックバンドである、スージーアンドザバンシーズ。
やはりこのバンドも後世に与えた影響は大きく、特にギタリストのジョン・マッギオークのフォロワーは数知れず。
このIsrael、スージー・スーの歌声は結構キャッチーさもあるのですが、バックで流れるコーラスが不気味で、一筋縄ではいかないなという楽曲です。
4.Lebanon Hanover 「Gallowdance」
2010年結成、イギリスの男女ユニット。
彼女達の音楽は時期によって細かいジャンルは異なりますが、初期のサウンドアプローチ、世界観はポジパン的要素が非常に強いと言えるでしょう。
この曲のクリーンギターと彼女の低音ボイスは、非常に張り詰めた、冷たくダークな印象を植えつけてきます。
5.Soft Kill 「Wake up」
空間系が強めにかかったギターと、疾走感のあるドラムとの塩梅が良い感じ。
彼らの曲を初めて聴いた時、まさかアメリカのバンドだとは思わなかった笑
ポジパンの要素を昇華したモダンなサウンドはストレートにかっこいい。
6.SOVIET SOVIET 「Ecstasy」
イタリアの3人組バンド。
これも、イタリアにもこんなバンドいるんだ〜って感じですね。
BPM速めの疾走感ある曲はライブでも盛り上がりそう。かっこいいですね。
構成としてはかなりシンプルな曲で、気付いたら終わっているという笑
7.Human Tetris 「Things I Don't Need」
ロシアのバンドであるHuman Tetris。
クリーンギターのフレージングのセンスが非常に素晴らしい。
めちゃくちゃオシャレな一曲。
っていうかこのバンドは何なら全曲お勧めです。非常に好きなバンド。
8.AUTO-MOD 「DEATHTOPIA」
日本のゴスレジェンド、AUTO-MODです。
90年代全盛のV系バンドでは、彼らに影響受けているバンドが多くいるのではないでしょうか。
サビの突き抜ける様なハイトーンが印象的な楽曲。
アラビアンなフレーズも入れたり、オリジナリティも際立っていますよね。
やはり海外と比べると、日本のポジパンバンドはメロディアスなんですよね。
ジュネさんの歌がメロディとして成立してるかは別として笑
ただ、この時の歌のアプローチはメタル寄りの感もありますね。
9.MADAME EDWARDA 「MACBETH」
こちらも、今もなお精力的な活動を見せている日本のバンド、MADAME EDWARDA。
この曲は割と最近の曲ですね。
雰囲気を感じさせるミッドロー主体のボーカルは、このバンドの持ち味でもあります。
日本のポジパンバンドは昔からスタイルがブレない傾向が強いですね。
やはりゴシックな世界観に関してのこだわりを強く感じさせます。
10.MALICE MIZER 「Bel Air / ヴェル・エール ~空白の瞬間の中で~」
一般的にはV系バンドという認知が強いMALICE MIZERですが、その音楽的アプローチは間違いなく、ポジパンやゴシックロックをルーツにしたものと言えます。
バンドの代表的な作品の1つであるこの曲を歌うボーカリストは、かの有名なあの人です。
ボーカルの変更を度々強いられ、決して長寿とは言えなかったこのバンドですが、そのクオリティは間違いなく一級品でした。
終わりに
ニューウェーヴ系のアーティスト紹介は楽しいので、別のジャンルをまたどこかでやります。
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