つい先日、ダフト・パンク解散のニュースが。
いやはや驚きました。
個人的に生で見たかったアーティストの1つでもありますので、非常に残念。
来日公演は結局2006年のサマソニ公演と、翌年の単独公演のみですかね。
そう思うとほぼほぼノーチャンスだったかなと。
アルバム4枚の持つ多大なインパクト
30年間の活動の中で、ダフト・パンクが残した作品の数は決して多くなく、リミックスやサウンドトラックを除くと僅か4枚。
しかしそのアルバム全てが名曲揃いで捨て難い。折角なので1枚ずつ振り返りましょう。
1.HOMEWORK
1997年にデビュー作として産み落とされたHOMEWORK。
個人的にはこれこそがダフト・パンクのサウンドという印象なんですよね。
近年の作品の様な派手さはないものの、ハウスやファンク、ディスコミュージックの要素が散りばめられた堅実なテクノサウンドが特徴的。
作業用BGMとしても最適なやつです。
今作の代表的な楽曲であるDa FunkやAround The Worldも、ディスコルーツな雰囲気を醸し出しています。
2.Discovery
前作とは打って変わってメロディアスな作風が光る2作目。
全体的に煌びやかな上物が特徴的で、前作よりも派手な雰囲気に仕上がっています。
恐らくダフト・パンクのイメージはこの作品を素にしている人も少なくない筈。
彼らなりのオリジナリティとキャッチーさが際立っています。
この頃のPVは、松本零士のファンであるらしい彼らの趣味が全開となっています…
3.Human After All
邦題で原点回帰と銘打たれた3作目。
こちらは堅実なクオリティを放つ作品で、作風としては1作目をブラッシュアップした様な雰囲気が近いかもしれません。
それ故、Discoveryと比較されがちで前作の方が良かった、みたいな声も少なくないですが、個人的には凄く好きなアルバム。
トラック的には全然乗れる曲が詰め込まれているので、生で観られたら良かったんですけどね。
ちょっとレトロでダークな雰囲気を感じさせるPVも良い感じですね。
4.Random Access Memories
このアルバムが残したセールスによって、結果的に彼らの代表作として位置付けられている今作。オリジナルアルバムとしては前作から約7年。満を辞して登場した今作は、歌物として聴けるアルバムに。
シンプルに良い作品でも勿論あるんですが、これだけ分かりやすいキャッチーな作品を彼らのようなテクノユニットが産み落としたというところにも大きな意味を持つものですかね。
当時の時流としてはEDMのブームもあったかと思うので、その影響もあるのではないかと思ってますが。
今までダフト・パンクを聴いておらずとも、このアルバムを手に取った人々は多かったと思います。
ファレル・ウィリアムスとナイル・ロジャース+ダフト・パンクというモンスター的な組み合わせ、反則なんじゃないかなって感じですよね。
ゴリゴリ70 ~80年代の作風なんですが、古さを全く感じさせない現代的なエッセンスが上手く融合している感じ。
突然のエピローグ
2/22に突如Epilogueと称した動画が投稿され、実質的な解散表明をした彼ら。
解散の理由は今のところ特に情報が出回ってなさそう。
なんだか後ろからバットで殴られた様な、感慨にふける間もない衝撃だけが未だに実感を帯びてますが、30年間活動していたらまあ、色々あるんでしょうね。
ということで、ありがとうDaft Punk!
また会えることを願って。