相も変わらず緊急事態宣言真っ只中ですが、いかがお過ごしでしょうか。
5月は某大御所バンド達のライブがブッキングするという、このご時世にも関わらずエネルギッシュな動きが見られたのが幸いですかね。
では今月のまとめです。
選定ルール
- 2021年5月中に初見で出会った作品
- リリース日で縛りは設けないけど、出来るだけ直近の作品をチョイスする
- ジャンルも縛りはせず、直感で良いと思ったやつをチョイス
- ランキング形式とかにはしない。ややこしくなるので
- アルバム/シングルは特に考慮しない
1.Maneskin「Teatro d'ira - vol.I」
イタリアの期待の若手ロックバンドであるモーネスキン。
最近「ZITTI E BUONi」は有線でもよく流れてますね。
古き良きハードロックなサウンドを継承しつつ、醸し出されるラテン的なフレーズ・リズムが非常にキャッチー。
コロナが過ぎ去った頃にはきっと日本にも来てくれる気がしております。
2.平井堅「あなたになりたかった」
日本のシンガーである平井堅の4,5年ぶりのアルバム。
この人のポップセンスって日本の音楽界の中でも非常に際立ってると思うのですよ。
キャッチーさとコンテンポラリー感を融合するのが大変巧い。
シングルにもなっていた「1995」だけでもおかわり何杯でもいける秀逸さです。
あいみょんとのコラボ作品「怪物さん」も同作品に収録。
3.Caterina Barbieri「Fantas Variations」
イタリアの電子音楽家であるカテリナ・バルビエリの新譜。
宗教音楽感のある幻想的な楽曲から、ポストロックやハードコアテクノ的サウンドまで幅広さを見せる今作。
多彩なアプローチは彼女のインプットの広さを感じさせる。
4.Warpaint「Heads Up」
アメリカのアートロックバンド、Warpaintの2016年発のアルバム。
実験性の強い楽曲が持ち味であり、多少なり不気味さも醸し出すダウナーさとポップさが上手く掛け合わされた魅力的な曲達が並ぶ。
その作風にアメリカっぽさがあまり感じられず、どちらかというとUKロックっぽい。
5.Steve Wilson「THE FUTURE BITES」
ポーキュパインツリーのメンバーであるスティーヴ・ウィルソンの今年発のアルバム。
今作はなかなかストイックな作風で、電子音楽的アプローチが強く、実験音楽要素も強い。
決してステレオタイプな作品である訳ではないのだが、どことなくそのサウンドには懐かしさを感じさせる要素も。
随所に見せるメロディセンスは流石の一言。
6.Virginia Wing「private LIFE」
イギリスのシンセポップバンド、ヴァージニアウィングの3年ぶりの新譜。
前作に比べると割とストイックな作風で、メロのキャッチーさは減退しているものの、実験的要素が向上している。
作業用BGMにも相性がいいかも。
7.Psychedelic Porn Crumpets「SHYGA! The Sunlight Mound」
オーストラリアのサイケロックバンドの新譜。
このバンド、完全に初見で聴いたんですが、しっかりサイケ感がありつつプログレっぽい要素もあって一発で引き込まれました。
リズムが多彩なバンドは聴いてて飽きないですね。
14トラックありますが、計40分とそこそこコンパクトに聴けるのも嬉しい。
8.Maria Arnal i Marcel Bages「CLAMOR」
スペイン、カタルーニャの音楽デュオ、マリア・アルナル&マルセルの新譜。
シンセポップの類かと思うんですが、なかなか一筋縄ではいかないユニークな作品。
アンビ系や実験的なサウンドが際立つ中で歌メロもしっかり盛り込まれており、なかなか秀逸な塩梅。
9.Mueran Humanos「Mueran Humanos」
ベルリンのシンセポップユニットであるMueran Humanos。
こちらは結構前のアルバムですね。2011年発。
たまたまレコードショップでLPを見つけて、あまりのジャケ画のインパクトの強さに惹かれて聴いてみたんですが、当たりでしたね。
トラックもジャケ画に引けを取らないアクの強さですが、なまじサウンド自体はポップなので苦にならず聴けるかも。
ダークウェーブ辺りが好きな人にもおすすめ。
10.girl in red「if i could make it go quiet」
個人的に今月一押しの作品ですね。
ノルウェーのシンガーソングライター、girl in redの1stアルバム。
北欧特有のポップセンス、多彩な引き出し、器用なボーカリゼーションと、その才能を遺憾無く発揮している。
シンセが全面的に押し出されているトラックが多い中、#6「You Stupid Bitch」がゴリゴリのバンドサウンドをかき鳴らしており、こちらがちょっとしたアクセントになっている。
個人的にシンセポップに関してはアメリカよりもヨーロッパ、こと北欧に関してはかなりツボを突いてきますね。少し陰を帯びた様な作風が多い気がしてます。