レクリエーショナル・ビークル的音楽雑記

音楽にまつわるお話を徒然なるままにします。好きなもの紹介・新譜レビュー等

聴いて良かった曲・アルバム10選 -2021年3月期-

選定ルール

  • 2021年3月中に初見で出会った作品
  • リリース日で縛りは設けないけど、出来るだけ直近の作品をチョイスする
  • ジャンルも縛りはせず、直感で良いと思ったやつをチョイス
  • ランキング形式とかにはしない。ややこしくなるし
  • アルバム/シングルは特に考慮しない

 

聴いて良かった作品10選

1.Lucrecia Dalt 「No Era Sólida(outtakes)」

No era sólida (outtakes)

コロンビア出身の実験音楽家、Lucrecia Daltの新作。

outtakesとあるので、以前発売したアルバム「No era solida」からカットされたトラックが収録されております。

なので、まずouttakesではない本アルバムの方から聴いて頂きたい。

全編通して実験的で不気味かつダウナーな世界観が特徴的。

ジャケットからも不穏さが十二分に伝わってくるでしょう。

ホラー作品に使われても全くおかしくない感じです。

 

2.black midi 「John L / Despair」

John L / Despair

イギリスのポストロックバンド、black midiの新作。

元々かなり前衛的な作品を展開しているバンドですが、今作も例に漏れず。

ロックバンドとは書いてますが、この作品ではロック的なアプローチよりも、ジャズ的なアプローチや雰囲気が際立ってます。

アート的な感覚で聴いて欲しい一枚。

ちなみにblack midiの名前の由来は、midi譜で絵や模様を書いたものを演奏する日本発祥のアレのことです。

 

3.stereolab 「Electrically Possessed」

Electrically Possessed (switched Volume 4)

90年代を中心に人気を博したイギリスのオルタナロックバンド、Stereolabのシングル集。

ボサノバやジャズを基調としたポップなサウンドは、現代のムーヴメントにドンピシャなんではないか、ということでご紹介。

良い意味でチープなサウンドって飽きが来ないですよね。胃もたれせずに聴ける。作業用BGMにもピッタリ。

 

4.The Horrors 「Lout-EP」

Lout - EP

またまたイギリスのバンドですね。The Horrorsの新作です。

ゴシックやシューゲイザー的な作風が特徴的な彼らですが、前作のアルバムよりもサウンドメイクが随分派手になった印象で、完全にインダストリアルロックなEPに仕上がっています。

期待と一抹の不安と共に、次回アルバムを待つとしましょう笑

 

5.Pussy Riot 「PANIC ATTACK」

PANIC ATTACK

厳密には音楽グループではなく、政治活動家という形態をとっているPussy Riotですが、コンスタントに楽曲を公開していて、クオリティもしっかりしております。

最近発表された曲の中で、このPANIC ATTACKは割とツボでした。

 

6.Spangle Call Lilli Line 「Remember」

Remember

国産ポストロックバンドのSpangle Call Lilli Lineの新譜。

今作はちょっとシティポップ感もあって全体的に懐かしい雰囲気を感じさせる。

音楽は趣味を豪語している彼女達ですが、趣味感覚でこんな良質なアルバムを提供されちゃたまらんのよね。

 

7.Evanescence 「The Bitter Truth」

The Bitter Truth [Explicit]

米国のゴシックロックの巨塔、エヴァネッセンスの約4年ぶりの新作です。

昔とはまるで雰囲気の違うポップさすら匂わすジャケットに多少の不安を覚えたりしましたが、中身はしっかりエヴァネッセンスしてました。

このバンドの個性はエイミーの歌声がしっかり担保してくれているので、多少遊んでもブレを感じさせないのが強みですね。

ゴシック感を残しつつ良い塩梅でサウンドがモダナイズされていて、そのバランス感が非常にgood。

 

8.Mother's Cake 「Cyberfunk!」

Cyberfunk! [Explicit]

オーストリアのサイケロックバンド、Mother's Cakeの最新アルバム。

去年の11月リリースの作品ですが、この前初めて聴いてしっかりツボに入りました。

ちょっとオールドスクール感のある歌モノから、しっかりノレる曲まで楽曲のバランスが大変よい。

全体的にポップな雰囲気を醸し出しつつ、しっかり要所ではソリッドなヘヴィネスさを出しているところもポイントが高い。

ストリングスやシンセの使い方のセンスも素晴らしい。是非聴いて欲しい一枚。

 

9.Oranssi Pazuzu 「Mestarin Kynsi」

Mestarin Kynsi

フィンランドのサイケブラックメタルバンドの最新アルバム。

こちらも去年発のアルバムですが、初見で大変よかったのでご紹介。

もうサイケブラックメタルと言われた時点で何がなんだかよく分からん状態ですが、その中身も一言一句違いません。

東洋のダークアンビエント感やサイケ感が乗っかったことでブラックメタルが本来持つ不気味さに拍車がかかっております。

ただ、ここまで行くと最早シンプルにアヴァンギャルドミュージックと呼んで差し支えないのでは。

 

10.おとぼけビ〜バ〜 「ITEKOMA HITS」

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おとぼけビ〜バ〜の2019年発のアルバムですね。

恥ずかしながら今更聴きました。めっちゃ良かったですね。

邦ロック的なアプローチもありながら、しっかりパンクしてます。

歌詞はあって無いようなもんですが、独特なフレーズやメロ、勢い全振りのコーラスが非常に癖になります。

ちなみにおとぼけビ〜バ〜は、X JAPANが出演した2018年のコーチェラフェスにも出演しておりますね。名前だけは存じ上げておりました。