聴いて良かった曲・アルバム10選 -2021年7月期-
ただただ暑い。
今月は昔のダウンテンポとかニューエイジとか色々聴いてたので、新譜はあまり深掘ってないですが、やっていきます。
選定ルール
- 2021年6月中に初見で出会った作品
- リリース日で縛りは設けないけど、出来るだけ直近の作品をチョイスする
- ジャンルも縛りはせず、直感で良いと思ったやつをチョイス
- ランキング形式とかにはしない。ややこしくなるので
- アルバム/シングルは特に考慮しない
1.Millenium Parade「U」
「竜とそばかすの姫」メインテーマである「U」。
民族音楽のテイストも感じさせる壮大なこの曲を歌い上げるのは中村佳穂。
楽曲の雰囲気と完全にシンクロしていて完璧なキャスティング。
メロも常にグルーヴを感じさせる様な譜割も、めちゃくちゃかっこいい。
2.Billie Eilish「Happier Than Ever」
ビリーアイリッシュの2年ぶり新譜。
以前とはキャラクターの打ち出し方も大きく変わった印象のある彼女ですが、
楽曲の引き出しが前作よりも広がっているかつ、ポップな方面での間口がよりオープンになっている作品。
インディーエレクトロの領域では今年も間違いなくベストアルバムの一角に位置付けられるんじゃないでしょうか。
3.The Lazy Eyes「EP2」
オーストラリア産サイケロックバンドの2枚目のEP。
前作よりもサウンドクリエーションが向上している気がする。
楽曲もポップかつグルーヴィーなトラックが立ち並ぶ。
ローファイポップなサウンドとどことなく哀愁のある歌声は既に完成されているけれども、同時にティーンエイジ感も強く感じさせるバランスが絶妙であり儚くもある。
4.Aaron Dilloway , Lucrecia Dalt「Lucy&Aaron」
アメリカの実験音楽家2人による共作は、これまたとてつもない前衛性を備えた作品になっている。
グリッチやノイズミュージックを背景に、時々飛び交う歌声が何とも不気味。
空間の感じさせない宇宙的な雰囲気も漂わせる楽曲達は、聴いた瞬間に未知の暗闇に突然放り込まれる様な暴虐性も帯びている。
5.King Woman「Celestial Blues」
アメリカのシンガーソングライター、クリスティアーナ・エスファンディアリのプロジェクトであるドゥームメタルバンドの新譜。
ひたすら陰鬱で重たい楽曲、そこに拍車をかける様なクリスティアーナのダウナーな歌声は底知れない闇を感じさせる。
メランコリックな表現ってこれ見よがしな狂気的なアプローチよりも、ひたすらダウナーなパフォーマンスに徹した方が説得力を帯びたりしますが、これはその典型なんじゃないかと思います。
6.Dos Monos「Dos Siki 2nd Season」
プログレやフリージャズといった変則的な楽曲を持ち味とするヒップホップユニットDos Monosの新作EP。
featuringに崎山蒼志やBlack Midiなど意外性の高い組み合わせ。確かに音楽性はしっかりハマるわな。
崎山蒼志がラップ的なアプローチを見せているのもボーカリゼーション的に非常に新鮮で聴き応え抜群。
7.エレファントジム「CRACK OF DAWN」
台湾のマスロックバンドの新作EP。
非常に日本のマスロックバンドの雰囲気に近しい作風。
一方でボーカルが非常に歌謡的で、メロが入った途端に急にめちゃくちゃキャッチーになるのがこのバンドの持ち味。
Japanese ver.という名目で思いきり日本語詞で歌っているトラックがあるんですが、日本市場を意識したものなんですかね。
そもそも台湾でマスロックってどの位普及してるジャンルなんだろう。
8.Bloodslide「Pica」
米国の電子音楽家のシングル。
最近楽曲をリリースし始めた感じですが、どの楽曲も非常に良質。
その中でもこの「Pica」がインダストリアル感もありつつ退廃的なインディーロック的サウンドが前面に出ており非常にかっこいい。
かなりマニアックな雰囲気のアーティストですが、サウンド自体は一般受けもしそう。
アートワークもセンスが良く、注目の要素。
9.Alice Longyu Gao「Underrated Popstar」
中国のDJ、ソングライターの新作シングル。
ゴリゴリのインダストリアルなサウンドがかっこいい。
ウーファー全開で聴きたい。
ラップもかなりオーセンティックなハイレベルなクオリティを誇りますが、どことなくアジアンなポップさも漂わせて来るので、結構新鮮な感覚で聴ける。
楽曲によってははちゃめちゃにポップなトラックもあるAlice Longyu Gaoですが、日本文化にも大きく影響を受けているっぽいので、その辺りの影響もあるだろうか。
10.平沢進「Beacon」
核P-MODELでのリリースも含めれば、約3年ぶりとなる師匠の新作です。
まあ毎度安定した平沢節全開なので、今更何かを言うのもおこがましい。
ただ一つ言えるのは、平沢進は平沢進なりのキャッチーさを持っているというか、誰しもが噛めば必ず味の出るスルメ的な要素を持っている気がします。
そういう意味で、強ち典型的なライトリスナー除けさせるタイプのマニアックなアーティストではないと個人的には感じております。
注目は初のカバートラックであるCOLD SONG。かのクラウス・ノミもカバーしていた曲ですね。
聴いて良かった曲・アルバム10選 -2021年6月期-
こんばんは。今年も半分が終わりです。早いですね。
最近は自分があまり聴かないジャンルにも食指を伸ばしてみたりしているんですが、改めて自分の好みが偏っていることを痛感させられますね。
今月はちょっと邦楽が多めな月でした。
選定ルール
- 2021年6月中に初見で出会った作品
- リリース日で縛りは設けないけど、出来るだけ直近の作品をチョイスする
- ジャンルも縛りはせず、直感で良いと思ったやつをチョイス
- ランキング形式とかにはしない。ややこしくなるので
- アルバム/シングルは特に考慮しない
1.kroi「LENS」
最近ゴリゴリに推されている国産ミクスチャーバンドの記念すべきメジャー1stアルバム。
ハイクオリティにジャパナイズされたFUNK、HIPHOP、SOUL、R&Bな楽曲達が秀逸。
一部ではポストSuchmos的な扱いもされているところを見たりしたんですが、全然別物かと。
結構エッジの効いたロックなアレンジが際立っていたりもするので、ブラックミュージックに馴染みのない人も聴きやすい1枚。
2.Hiatus Kaiyote「Mood Valiant」
フジロック出演でお馴染みハイエイタスカイヨーテの3rd。
今回もディープでハイセンスなR&Bな楽曲達が並ぶ。
ベースとシンセのバランスも絶妙な塩梅で、聴いてて心地が良いフリージャズ的なグルーヴ感。
今作の楽曲は特に、バンドで作曲しました感をあまり感じられないんですよね。DJがサンプリングして作りました的な雰囲気が凄く、それ故成立する複雑性が強いアレンジという感じ。
#4.And We Go Gentle、#9.Red Roomが特に好みでした。(リリース直後だからしっかり記憶が残ってる)
3.Gojira 「Fortitude」
フランス産ポストスラッシュバンドの5年振りのアルバム。
スラッシーなメタルバンドのアルバムはなかなか最近手を付けずな状況だったんですが、ひたすらダウンチューニングゴリゴリ低音のバンドより胃もたれせずに聴ける。
そんなGojiraの新作は真新しさすらないものの、安定感抜群の良作。
ギターサウンドがタイトで、個人的には割と好みのミキシングです。
4.Giant Claw「Mirror Guide」
米国産ヴェイパーウェイブの4年振りのアルバム。
ストリングスやピアノがアヴァンギャルドなリズムを構成する中で、時折入るコーラスが耽美的で非常に癒される。
インスタレーションのBGMと親和性が高い雰囲気かも。
気づいたら一通り聴き終わっていた。ストレスフリーな1枚。
5.Iosonouncane「IRA」
イタリア産シンガーソングライターの6年振りの新作。
ひたすらダークで内省的なサウンドが2時間近く続く。
全体的に歌よりもサウンドに焦点が当てられた今作は、アンビエントや民族音楽的要素に些細なpopさが絶妙に絡む。
#4.jabalが映画音楽っぽくて非常に良い感じ。
6.東京事変「音楽」
言わずと知れた日本を代表するジャズロックバンドの10年振りのアルバム。
10年振りと言えど、その本軸はブレずに更に円熟味を増した作品に仕上がっている。
個人的には#2.毒味、#11.縁酒が好み。
正直結構マニアックなトラックも少なくなかった印象なのだが、これでもポピュラーな作品として通用してしまうのは事変ならではの話か。
7.米津玄師「Pale Blue」
今や日本で筆頭のPOPシンガーに君臨した米津玄師は音楽的挑戦をし続ける。
ドラマタイアップの「Pale Blue」を題目に掲げ、今回は良質でドラマティックなシティポップを展開。
トレンドを取り入れつつ、キャッチーな展開やメロディを構成するのが本当にうまい。
#3.死神はR&Bの要素も取り入れつつ、diorama的な雰囲気も感じられてgood。
8.Meishi Smile 「Ressentiment」
米国産エレクトロミュージック。6年振りの新作。
日本文化に影響を受けているからか、随所にJPOP特有のキャッチーな要素が散りばめられていたりするのが面白い。
サウンドはノイズミュージック、シューゲイザー的な要素が強いものの、グルーヴもしっかりあって、メロディが結構しっかり聴けるタイプの音楽で、日本人受けもしっかりしそうな作品となっていた。
9.Utena Kobayashi「6 roads」
映画「十二人の死にたい子どもたち」の劇伴でも有名な小林うてな氏の新譜。
今回はコンセプト的なアルバムになっている様で、youtubeの動画も是非チェックして頂きたい。
アンビエントからインダストリアル要素まで、幅広い電子音楽のアプローチが際立っており、劇伴のキャリアをお持ちなだけあって、シネマティックで壮大な作品に仕上がっている。
10.GASTUNK「VINTAGE SPIRIT,THE FACT」
ジャパコア・ジャパメタ界隈では正に伝説のバンド、GASTUNKの33年振りの新作が到来。
33年前って普通に生まれてないんですけども……
いやはや、33年以上経ってもGASTUNKはGASTUNKであることを証明したのではないでしょうか。
とてつもないエネルギーを放つ1枚。
昔から界隈に偏らない革新的なバンドであったと思いますが、今作も多彩な引き出しを見せている。
#16.SkullWarriorのレゲエ感とか特に。
聴いて良かった曲・アルバム10選 -2021年5月期-
相も変わらず緊急事態宣言真っ只中ですが、いかがお過ごしでしょうか。
5月は某大御所バンド達のライブがブッキングするという、このご時世にも関わらずエネルギッシュな動きが見られたのが幸いですかね。
では今月のまとめです。
選定ルール
- 2021年5月中に初見で出会った作品
- リリース日で縛りは設けないけど、出来るだけ直近の作品をチョイスする
- ジャンルも縛りはせず、直感で良いと思ったやつをチョイス
- ランキング形式とかにはしない。ややこしくなるので
- アルバム/シングルは特に考慮しない
1.Maneskin「Teatro d'ira - vol.I」
イタリアの期待の若手ロックバンドであるモーネスキン。
最近「ZITTI E BUONi」は有線でもよく流れてますね。
古き良きハードロックなサウンドを継承しつつ、醸し出されるラテン的なフレーズ・リズムが非常にキャッチー。
コロナが過ぎ去った頃にはきっと日本にも来てくれる気がしております。
2.平井堅「あなたになりたかった」
日本のシンガーである平井堅の4,5年ぶりのアルバム。
この人のポップセンスって日本の音楽界の中でも非常に際立ってると思うのですよ。
キャッチーさとコンテンポラリー感を融合するのが大変巧い。
シングルにもなっていた「1995」だけでもおかわり何杯でもいける秀逸さです。
あいみょんとのコラボ作品「怪物さん」も同作品に収録。
3.Caterina Barbieri「Fantas Variations」
イタリアの電子音楽家であるカテリナ・バルビエリの新譜。
宗教音楽感のある幻想的な楽曲から、ポストロックやハードコアテクノ的サウンドまで幅広さを見せる今作。
多彩なアプローチは彼女のインプットの広さを感じさせる。
4.Warpaint「Heads Up」
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アメリカのアートロックバンド、Warpaintの2016年発のアルバム。
実験性の強い楽曲が持ち味であり、多少なり不気味さも醸し出すダウナーさとポップさが上手く掛け合わされた魅力的な曲達が並ぶ。
その作風にアメリカっぽさがあまり感じられず、どちらかというとUKロックっぽい。
5.Steve Wilson「THE FUTURE BITES」
ポーキュパインツリーのメンバーであるスティーヴ・ウィルソンの今年発のアルバム。
今作はなかなかストイックな作風で、電子音楽的アプローチが強く、実験音楽要素も強い。
決してステレオタイプな作品である訳ではないのだが、どことなくそのサウンドには懐かしさを感じさせる要素も。
随所に見せるメロディセンスは流石の一言。
6.Virginia Wing「private LIFE」
イギリスのシンセポップバンド、ヴァージニアウィングの3年ぶりの新譜。
前作に比べると割とストイックな作風で、メロのキャッチーさは減退しているものの、実験的要素が向上している。
作業用BGMにも相性がいいかも。
7.Psychedelic Porn Crumpets「SHYGA! The Sunlight Mound」
オーストラリアのサイケロックバンドの新譜。
このバンド、完全に初見で聴いたんですが、しっかりサイケ感がありつつプログレっぽい要素もあって一発で引き込まれました。
リズムが多彩なバンドは聴いてて飽きないですね。
14トラックありますが、計40分とそこそこコンパクトに聴けるのも嬉しい。
8.Maria Arnal i Marcel Bages「CLAMOR」
スペイン、カタルーニャの音楽デュオ、マリア・アルナル&マルセルの新譜。
シンセポップの類かと思うんですが、なかなか一筋縄ではいかないユニークな作品。
アンビ系や実験的なサウンドが際立つ中で歌メロもしっかり盛り込まれており、なかなか秀逸な塩梅。
9.Mueran Humanos「Mueran Humanos」
ベルリンのシンセポップユニットであるMueran Humanos。
こちらは結構前のアルバムですね。2011年発。
たまたまレコードショップでLPを見つけて、あまりのジャケ画のインパクトの強さに惹かれて聴いてみたんですが、当たりでしたね。
トラックもジャケ画に引けを取らないアクの強さですが、なまじサウンド自体はポップなので苦にならず聴けるかも。
ダークウェーブ辺りが好きな人にもおすすめ。
10.girl in red「if i could make it go quiet」
個人的に今月一押しの作品ですね。
ノルウェーのシンガーソングライター、girl in redの1stアルバム。
北欧特有のポップセンス、多彩な引き出し、器用なボーカリゼーションと、その才能を遺憾無く発揮している。
シンセが全面的に押し出されているトラックが多い中、#6「You Stupid Bitch」がゴリゴリのバンドサウンドをかき鳴らしており、こちらがちょっとしたアクセントになっている。
個人的にシンセポップに関してはアメリカよりもヨーロッパ、こと北欧に関してはかなりツボを突いてきますね。少し陰を帯びた様な作風が多い気がしてます。
聴いて良かった曲・アルバム10選 -2021年4月期-
GWになりましたが、ご時世的には相変わらず厳しい状況ですね。
個人的には非常にハードな時期でしたが、今月もやっていきます。
選定ルール
- 2021年4月中に初見で出会った作品
- リリース日で縛りは設けないけど、出来るだけ直近の作品をチョイスする
- ジャンルも縛りはせず、直感で良いと思ったやつをチョイス
- ランキング形式とかにはしない。ややこしくなるし
- アルバム/シングルは特に考慮しない
聴いて良かった作品10選
1.Swingrowers 「Hybrid」
イタリア産スウィングカルテットの約3年ぶりの新譜。
今作も間違いなしの一言。
スウィング系の音楽が好きな方は必聴です。
2.My Own Private Alaska 「Let This Rope Cross All the Lands」
初見でしたが、フランスのバンドらしい。
ジャンル的にはスクリーモに部類する音楽性ですかね。
悲壮的かつエモーショナルなピアノとヴォーカルが特徴的で、他のスクリーモバンドにはなかなか見られない艶やかさがあり、一発で引き込まれた作品。
3.Havard Volden 「Menneskekollektviet」
ノルウェーのエクスペリメンタルミュージシャンの新譜。
同じくノルウェーのアーティストであるLost Girls、Jenny Hvalとの共作。
アナログシンセが前面に出たレトロな感じのテクノサウンドと、北欧らしいややメランコリックな反復的サウンドが癖になる。
4.Drumcorps 「Better Days」
AaronSpectreのメタルプロジェクトであるDrumcorpsの新作EP。
IDMやインダストリアル要素と00年代のニューメタル的サウンドが良い感じに混在したサウンドが好み。
10分ちょっとでラフに聴けるボリューム感も時間に優しい。
5.新しい学校のリーダーズ 「若気ガイタル」
日本のダンス&ボーカルグループの2019年作のアルバム。
完全にたまたま聴いたんですけど、試験前夜が非常にツボだったのでそのまま1枚通して聴いてしまいました。
ポップなファンク風のサウンドとボーカルの良い意味でのチープ感の塩梅が小気味良い。
6.Melt Yourself Down 「100%YES」

イギリスのアヴァンギャルド系バンドの去年リリースのアルバム。
パンク的なサウンドアプローチとジャズやファンクが融合した音楽性にオリジナリティの高さを感じさせる。
アフリカンな民族的要素もあったり、非常に面白い方向性のバンドです。
7.IDLES「Ultra Mono」
イギリスの大御所ポストパンクバンドの去年リリースされた作品。
全英でもアルバムチャート1位を記録した巨作。
こういう作品が1位とれる世界線、素晴らしいですね。
8.Black Country, New Road 「For the First Time」
新進気鋭の若手UKロックバンドの記念すべき第1作目のアルバム。
普通のバンド編成+サックスやヴァイオリン等、割と大所帯な編成も特徴的ですが、それ故音楽性も変化球で面白い。
雰囲気的にはBlack midi辺りと近い、変態感のあるフレージングが耳に残る。
9.Feu! Chatterton 「Palais d'argile」
フランスのロックバンドの新譜。
UKロック的な雰囲気も醸し出しつつフレンチポップ感も同時に強く感じさせる。
作風が耳に優しい。
最近こういう垂れ流しできる系のアルバムは結構聴いちゃいますね。
10.Tune-Yards 「sketchy.」
ローファイなサウンドが持ち味である、アメリカのエクスペリメンタル音楽プロジェクトの新譜。
R&Bやファンク的アプローチを色濃く感じさせながらも、実験的な作風が光る。
全体的にキャッチーな作品ではないけれども、楽曲全体の構成として、相当アヴァンギャルドさが際立ちますね。面白い作品です。
おまけ.Weezer 「OK Human」
Weezerの新譜出てましたね。
尚まだちゃんと聴けてない模様。しっかり聴こうと思います。
聴いて良かった曲・アルバム10選 -2021年3月期-
選定ルール
- 2021年3月中に初見で出会った作品
- リリース日で縛りは設けないけど、出来るだけ直近の作品をチョイスする
- ジャンルも縛りはせず、直感で良いと思ったやつをチョイス
- ランキング形式とかにはしない。ややこしくなるし
- アルバム/シングルは特に考慮しない
聴いて良かった作品10選
1.Lucrecia Dalt 「No Era Sólida(outtakes)」
コロンビア出身の実験音楽家、Lucrecia Daltの新作。
outtakesとあるので、以前発売したアルバム「No era solida」からカットされたトラックが収録されております。
なので、まずouttakesではない本アルバムの方から聴いて頂きたい。
全編通して実験的で不気味かつダウナーな世界観が特徴的。
ジャケットからも不穏さが十二分に伝わってくるでしょう。
ホラー作品に使われても全くおかしくない感じです。
2.black midi 「John L / Despair」
イギリスのポストロックバンド、black midiの新作。
元々かなり前衛的な作品を展開しているバンドですが、今作も例に漏れず。
ロックバンドとは書いてますが、この作品ではロック的なアプローチよりも、ジャズ的なアプローチや雰囲気が際立ってます。
アート的な感覚で聴いて欲しい一枚。
ちなみにblack midiの名前の由来は、midi譜で絵や模様を書いたものを演奏する日本発祥のアレのことです。
3.stereolab 「Electrically Possessed」
90年代を中心に人気を博したイギリスのオルタナロックバンド、Stereolabのシングル集。
ボサノバやジャズを基調としたポップなサウンドは、現代のムーヴメントにドンピシャなんではないか、ということでご紹介。
良い意味でチープなサウンドって飽きが来ないですよね。胃もたれせずに聴ける。作業用BGMにもピッタリ。
4.The Horrors 「Lout-EP」
またまたイギリスのバンドですね。The Horrorsの新作です。
ゴシックやシューゲイザー的な作風が特徴的な彼らですが、前作のアルバムよりもサウンドメイクが随分派手になった印象で、完全にインダストリアルロックなEPに仕上がっています。
期待と一抹の不安と共に、次回アルバムを待つとしましょう笑
5.Pussy Riot 「PANIC ATTACK」
厳密には音楽グループではなく、政治活動家という形態をとっているPussy Riotですが、コンスタントに楽曲を公開していて、クオリティもしっかりしております。
最近発表された曲の中で、このPANIC ATTACKは割とツボでした。
6.Spangle Call Lilli Line 「Remember」
国産ポストロックバンドのSpangle Call Lilli Lineの新譜。
今作はちょっとシティポップ感もあって全体的に懐かしい雰囲気を感じさせる。
音楽は趣味を豪語している彼女達ですが、趣味感覚でこんな良質なアルバムを提供されちゃたまらんのよね。
7.Evanescence 「The Bitter Truth」
米国のゴシックロックの巨塔、エヴァネッセンスの約4年ぶりの新作です。
昔とはまるで雰囲気の違うポップさすら匂わすジャケットに多少の不安を覚えたりしましたが、中身はしっかりエヴァネッセンスしてました。
このバンドの個性はエイミーの歌声がしっかり担保してくれているので、多少遊んでもブレを感じさせないのが強みですね。
ゴシック感を残しつつ良い塩梅でサウンドがモダナイズされていて、そのバランス感が非常にgood。
8.Mother's Cake 「Cyberfunk!」
オーストリアのサイケロックバンド、Mother's Cakeの最新アルバム。
去年の11月リリースの作品ですが、この前初めて聴いてしっかりツボに入りました。
ちょっとオールドスクール感のある歌モノから、しっかりノレる曲まで楽曲のバランスが大変よい。
全体的にポップな雰囲気を醸し出しつつ、しっかり要所ではソリッドなヘヴィネスさを出しているところもポイントが高い。
ストリングスやシンセの使い方のセンスも素晴らしい。是非聴いて欲しい一枚。
9.Oranssi Pazuzu 「Mestarin Kynsi」
こちらも去年発のアルバムですが、初見で大変よかったのでご紹介。
もうサイケブラックメタルと言われた時点で何がなんだかよく分からん状態ですが、その中身も一言一句違いません。
東洋のダークアンビエント感やサイケ感が乗っかったことでブラックメタルが本来持つ不気味さに拍車がかかっております。
ただ、ここまで行くと最早シンプルにアヴァンギャルドミュージックと呼んで差し支えないのでは。
10.おとぼけビ〜バ〜 「ITEKOMA HITS」

おとぼけビ〜バ〜の2019年発のアルバムですね。
恥ずかしながら今更聴きました。めっちゃ良かったですね。
邦ロック的なアプローチもありながら、しっかりパンクしてます。
歌詞はあって無いようなもんですが、独特なフレーズやメロ、勢い全振りのコーラスが非常に癖になります。
ちなみにおとぼけビ〜バ〜は、X JAPANが出演した2018年のコーチェラフェスにも出演しておりますね。名前だけは存じ上げておりました。
聴いて良かった曲・アルバム10選 -2021年2月期-
選定ルール
- 2021年2月中に初見で出会った作品
- リリース日で縛りは設けないけど、出来るだけ直近の作品をチョイスする
- ジャンルも縛りはせず、直感で良いと思ったやつをチョイス
- ランキング形式とかにはしない。ややこしくなるし
- アルバム/シングルは特に考慮しない
聴いて良かった作品10選
1.Mansfield.TYA 「Monument ordinaire」
フランス産、エレクトロニカユニットの新作アルバム。
元々この人達を知っていた訳ではないんですが、Youtubeでたまたま発見して一目惚れしてしまったのでアルバムもそのまま聴いて、これは間違いないなと。
ちょっとダークウェーブっぽい感じの不気味な雰囲気とストイックなサウンドが非常にツボ。
MVのカルト映画チックな雰囲気も良い感じですね。
2.Doul「Dearest Friends」
現在インスタでも話題になっている17歳の新鋭シンガー、Doulのシングル。
最初に声を聴いた時は日本のシンガーとは思えなかった程、本格的なネイティブライクな歌唱で、そのヴィジュアルとのギャップに引き込まれました。
アートワークや楽曲まで諸々自己プロデュースとのこと。凄いですね。
この人もそうですが、歌唱法が完成されすぎてて人生2週目かって人、多いよね最近。
3.I Hate Models 「Disco Inferno 01」
フランスのDJであるI Hate Modelsの新譜。
メロ感の強いインダストリアルテクノが得意な人ですが、この曲も例に漏れずそんな感じです。
SAD GROOVEのキックの音が非常にツボ。
4.Under Black Helmet 「Lose Something to Gain Everything」
リトアニアのDJであるUnder Black Helmetの新譜。
アンビエント的アプローチとインダストリアルテクノが良い感じにミックスされています。
やっぱり個人的にはEDMとかよりこういった無機質なテクノの方が聴いてて心地よさを感じますね。
5.Kaede,Lamp 「Stardust in Blue」
NegiccoというアイドルグループのメンバーであるKaedeと3人組ポップバンドLampの共作であるこのアルバム。
Kaedeさんって今まで存じ上げなかったんですが、凄く懐かしい感じの歌い方をする人で、思わず通してアルバムを聴いてしまいました。
この手の人とシティポップ的なサウンドってやっぱ相性が良いんですね。
良い意味でチープな雰囲気が非常に良い。垂れ流しで聴けるタイプの作品です。
6.Kitri 「未知階段」
姉妹での連弾を持ち味とするピアノユニット、Kitriの新シングル。
初めて生で見た時に、その技術に目を剥いた記憶が非常に強く残っております。
最近はストリングスも入ったりと、段々とサウンドメイクが派手になっていってる感がありますが、飽くまでピアノと歌声が主役として際立った音作り。
優しげなサウンドと声に絡むちょっと諦観も混ざった世界観、今回も間違いなしです。
7.Meitei 「古風」
日本の電子音楽家、冥丁の去年リリースしたアルバム。
Lo-Fiな音と和風な世界観が持ち味の彼の作品ですが、今回はサンプリングしている素材も相まって、より日本民謡感が強まった作品となっております。
古着屋と相性抜群な作風ですよね。インスタレーションとかにも使えそう。
コレクションのランウェイとかにもいけそう。
8.Cult of Luna 「The Raging River」
スウェーデンのポストメタルバンドの新作EP。
今作も持ち味であるドゥームで重厚なサウンドを展開。
特筆すべきはマーク・ラニーガンとのコラボトラックですね。
彼の艶のある歌声に絡むシンセとクリーンギターが非常にマッチしており、荘厳で完璧な世界観を構築しています。
9.Lebanon Hanover 「Sci-Fi Sky」
ドイツのダークウェーブユニットであるLebanon Hanoverの去年リリースされた新作です。
サウンドの質が以前よりも向上しており、不気味なアンビエントシンセが前面に押し出された作風となっています。ちょっと宗教的な臭いも感じさせる楽曲が印象的でした。
良いアルバムなんですけど、一方でこの手のジャンルっていつネタ切れを起こすのか冷や冷やもしますね笑
10.millennium parade 「THE MILLENIUM PARADE」
↓の記事でも話しましたが、King Gnuの常田大希主導の音楽グループの1stアルバムです。
彼のルーツとしているブラックミュージックやクラシック、テクノなど、あらゆる音楽的要素で構築された、渾身の一枚。
常田大希のセンスがこの作品に凝縮されております。
個人的には早くも今年のベストアルバム最有力候補といった感じです。
濃厚な世界を是非ご堪能ください。
極悪絶叫ボーカリスト列伝 Vol.3 ニューメタル編
前回はこちら↓
今回はニューメタルバンドのボーカリストの絶叫を紹介します。
旧来のメタルとはまた違った、暴力的でエモーショナルな咆哮をご覧ください。
絶叫極悪ボーカリスト列伝 Vol.3
1.Corey Taylor (Slipknot / Stone Sour)
ニューメタルバンドのシンガーと言えば、筆頭に上がるであろう人物の1人がコリィ・テイラーでしょう。
粒が荒い歪んだスクリームは、ハードコア的な要素も感じさせるスタイルですね。喉をしっかり使った出し方が特徴的。
他にも、ラップや聴かせるクリーンボイスなど、非常に技巧的なシンガーで、声質にも恵まれています。
一方で、近年のSlipknotのライブでは結構シャウトが見てて辛そうなんですよね。
本来は歌い上げるスタイルの方が得意な人だと思います。
(↓はデスボイスのパラメータ。※完全に主観です)
凶悪度:★★★☆☆
テクニック:★★★☆☆
美しさ:★★☆☆☆
かっこよさ:★★★★☆
2.Jonathan Davis (KORN)
ニューメタルバンドの代表格であるKORNのフロントマンであるジョナサン・デイヴィスは決してシンガーとしてのフィジカルに優れていたりとか、テクニカルであるという訳ではありませんが、独特の発声とカルトホラー的なアイデンティティを有しています。
デスボイスに関しても彼の発声は独特で、声帯へのシンプルな加圧で出す歪みというよりはグローリーボイスチックな喉の奥で鳴らした様な感じ。結果的に彼特有の不気味でエモーショナルな雰囲気の一旦を担っています。
凶悪度:★★★★☆
テクニック:★★★☆☆
美しさ:★☆☆☆☆
かっこよさ:★★☆☆☆
3.Chad Gray (Mudvayne / HELLYEAH)
こちらもラップ調の歌い回しや、クリーンボイスまでを多彩に使いこなすボーカリストであるチャド・グレイ。Mudvayneでの奇抜なパフォーマンスが印象的でした。
シャウトに関しては結構ゴリ押しな出し方で、喉にめちゃくちゃ負担がかかりそうな出し方。ミッドよりもハイの方が抜けが良い感じですね。
凶悪度:★★☆☆☆
テクニック:★★☆☆☆
美しさ:★★☆☆☆
かっこよさ:★★★☆☆
4.Maria Brink (In This Moment)
In This Momentの紅一点マリア・ブリンク嬢。その歌唱のみならず独特の世界観・パフォーアンスが売りの彼女ですが、スクリームに関してはニューメタル勢の中でもトップクラスの鋭さを持っています。
元々ハスキーな声質で声を歪めやすいタイプだと思いますが、特にハイの抜けの良さは特筆すべきものがあります。
凶悪度:★★★☆☆
テクニック:★★★☆☆
美しさ:★★★★☆
かっこよさ:★★★★★
5.Cristian Machado (Ill Nino)
ブラジル出身ということもあり、ラテン的なスタイルもルーツとして感じさせるチャド。彼についてはクリーンボイスの歌がしっかりしている為、そちらの印象の方がどうしても強い笑
中低音のディストーションボイスが特徴的なボーカリストですが、粒もしっかりしていてゴリ押しな咆哮が多いニューメタル勢の中では割と綺麗な出し方な方かと思ってます。
凶悪度:★★★☆☆
テクニック:★★★☆☆
美しさ:★★★☆☆
かっこよさ:★★★★☆
6.Otep Shamaya (Otep)
ニューメタルバンドの中でも異彩を放つOtepのオーテップ・シャマヤ。
オーテップの咆哮は非常にバリエーションが豊富で、技術的に優れています。
中音域のディストーションボイスから、低音のグロウルボイス、ハイトーンでのスクリームまで高クオリティで出すことが出来るポリバレントさが特徴。
邪悪さという意味では他の追随を許さないかも。
凶悪度:★★★★☆
テクニック:★★★★☆
美しさ:★★★☆☆
かっこよさ:★★★★★
7.京 (DIR EN GREY / sukekiyo)
日本のラウド・メタルファンならご存知であろうDIR EN GREYの京。
彼も多彩な声種をスキルとして持つ、非常に器用なボーカリストですね。
低域の粒がしっかりとしたグロウルボイス、またダニ・フィルスを髣髴とさせる擬似ホイッスルの様な強烈なスクリームを得意とするスタイルです。
画一的になりがちなシャウト的唱法に於いて、彼のそれはとても強い個性を放っていると言えるでしょう。
凶悪度:★★★☆☆
テクニック:★★★★★
美しさ:★★☆☆☆
かっこよさ:★★★☆☆
8.Chester Bennington (Linkin Park / Stone Temple Pilots etc…)
当時のラップコア、ニューメタル界隈を牽引していたLinkin Parkの偉大なボーカリストであった故チェスター・ベニントン。
最早説明不要という感じですが、悪魔的なぶっといシャウトはこんなんどうやったら出んだよという一言に尽きます。
彼の叫びの凄いところは色々挙げられるんですが、特に強みになっていると思うのは、
ミッドからハイまで大きくポジションを変えずに同じ様なテンションで出すことが出来ること、クリーントーンからシャウトへの移行が恐ろしくスムーズで、モーフィングして歌うことが出来ていることですかね。
あとずるいのはこんだけ極悪なシャウトが出るのに、声質自体はめちゃくちゃキャッチーで、ポップな曲すら歌いこなせるという点。
本当に惜しい存在でした。
凶悪度:★★★★☆
テクニック:★★★★★
美しさ:★★★★☆
かっこよさ:★★★★★
Daft Punk -フレンチハウスの金字塔、30年間の活動に幕を閉じる-
つい先日、ダフト・パンク解散のニュースが。
いやはや驚きました。
個人的に生で見たかったアーティストの1つでもありますので、非常に残念。
来日公演は結局2006年のサマソニ公演と、翌年の単独公演のみですかね。
そう思うとほぼほぼノーチャンスだったかなと。
アルバム4枚の持つ多大なインパクト
30年間の活動の中で、ダフト・パンクが残した作品の数は決して多くなく、リミックスやサウンドトラックを除くと僅か4枚。
しかしそのアルバム全てが名曲揃いで捨て難い。折角なので1枚ずつ振り返りましょう。
1.HOMEWORK
1997年にデビュー作として産み落とされたHOMEWORK。
個人的にはこれこそがダフト・パンクのサウンドという印象なんですよね。
近年の作品の様な派手さはないものの、ハウスやファンク、ディスコミュージックの要素が散りばめられた堅実なテクノサウンドが特徴的。
作業用BGMとしても最適なやつです。
今作の代表的な楽曲であるDa FunkやAround The Worldも、ディスコルーツな雰囲気を醸し出しています。
2.Discovery
前作とは打って変わってメロディアスな作風が光る2作目。
全体的に煌びやかな上物が特徴的で、前作よりも派手な雰囲気に仕上がっています。
恐らくダフト・パンクのイメージはこの作品を素にしている人も少なくない筈。
彼らなりのオリジナリティとキャッチーさが際立っています。
この頃のPVは、松本零士のファンであるらしい彼らの趣味が全開となっています…
3.Human After All
邦題で原点回帰と銘打たれた3作目。
こちらは堅実なクオリティを放つ作品で、作風としては1作目をブラッシュアップした様な雰囲気が近いかもしれません。
それ故、Discoveryと比較されがちで前作の方が良かった、みたいな声も少なくないですが、個人的には凄く好きなアルバム。
トラック的には全然乗れる曲が詰め込まれているので、生で観られたら良かったんですけどね。
ちょっとレトロでダークな雰囲気を感じさせるPVも良い感じですね。
4.Random Access Memories
このアルバムが残したセールスによって、結果的に彼らの代表作として位置付けられている今作。オリジナルアルバムとしては前作から約7年。満を辞して登場した今作は、歌物として聴けるアルバムに。
シンプルに良い作品でも勿論あるんですが、これだけ分かりやすいキャッチーな作品を彼らのようなテクノユニットが産み落としたというところにも大きな意味を持つものですかね。
当時の時流としてはEDMのブームもあったかと思うので、その影響もあるのではないかと思ってますが。
今までダフト・パンクを聴いておらずとも、このアルバムを手に取った人々は多かったと思います。
ファレル・ウィリアムスとナイル・ロジャース+ダフト・パンクというモンスター的な組み合わせ、反則なんじゃないかなって感じですよね。
ゴリゴリ70 ~80年代の作風なんですが、古さを全く感じさせない現代的なエッセンスが上手く融合している感じ。
突然のエピローグ
2/22に突如Epilogueと称した動画が投稿され、実質的な解散表明をした彼ら。
解散の理由は今のところ特に情報が出回ってなさそう。
なんだか後ろからバットで殴られた様な、感慨にふける間もない衝撃だけが未だに実感を帯びてますが、30年間活動していたらまあ、色々あるんでしょうね。
ということで、ありがとうDaft Punk!
また会えることを願って。
音楽とファッション -ムーヴの相関とこれから-
音楽とファッションは切っても切り離せない関係性にある。
それはいつの時代もそうだったし、現代に於いても例に漏れない筈。
ファッションも音楽も、その時代の文化的背景から醸成、成長してきたものだ。
今回はその音楽とファッションの相関と、これからの未来について個人的に考えていきたい。
ファッションと音楽が社会的なリアクションであった時代
音楽のムーヴメントは、その当時の社会の体制と非常に結びつきが強いことは歴史が証明している。
例えばジャズは体制的な白人の為の西洋音楽(クラシック)に対する反抗姿勢を以て生まれたものだし、ロックミュージックは、青少年の反乱とも呼ばれるものであった。
音楽のジャンルはその当時の社会に対するリアクションによって生まれたものも多いのである。
またファッションについても、そこに呼応する様に発達してきたものの内の1つと言える。
ムーヴメントを博してきた音楽とそのファッション
引用元:SEX PISTOLS 公式
まず、オイルショックの不況と共に反体制的なジャンルとして一時期の世を席巻したパンクロック。SEX PISTOLSはその代表格の1つであるが、彼らの衣装は現代に於いてもファッション界のトップに位置するVivienne Westwoodと共に端を発したもの。
彼らのスタイルは、パンクファッションとして今も尚多くの人々に愛されている。

また、ジャズと言えばスーツのイメージが強いジャンルで、50、60年代当時のジャズマン達は皆アイビールックの出立ちであった。
こちらについても、元々マンハッタンにあるハーレムの街で生まれた筈であるアイビールックが白人達の間でもベーシックな装いとなっていった為、その主権を取り戻す為にジャズマン達はアイビールックに身を包んでいた、という話もある。

そして言わずもがなご存知であろう、60~70年代のヒッピーファッションはサイケロックと密接な関係性にあった。
彼らは既成社会的な思想に反旗を翻し、男女平等や性解放、大麻解禁などの自由性を求め続けた。
その他にも数多のジャンルが社会の動きと連動、発達し、またファッションもそこに呼応するかの様に変容をしていった歴史がある。
商業主義の現代に於ける現代の音楽の影響力
一方で、現代の商業主義先行的な音楽業界にとってのファッションの立ち位置はどうだろうか。
昨今の音楽については、社会動静に対する影響力が変化していると個人的には見ている。
何かに対する反抗としての集団形成的な力は、昔よりも強くないのではないか。
勿論最近でもChildish GambinoのThis Is Americaの様に、痛烈なメッセージ性を放つものが大きな話題を呼ぶことは決して珍しくはない。
しかし、その様な作品が端を発し、大きな社会現象として世の人間を動かすまでには至っていないのではないだろうか。
既にコンテンツの飽和化という領域に達してしまった現代に於いては、音楽は社会動静に対する反抗としてのメインツールにはなりづらいのだ。
そういう意味で現在の音楽は、昔はあった筈の社会的反抗や反旗という内在的なエネルギーの質が変容した状態になった、と言ってもいいのかもしれない。
記号と化したファッション
では、そのエネルギーの質が変容した音楽に対するファッションの立ち位置はどの様なものになるのだろうか。
ファストファッションが発達し、ミニマルやシンプル性が全面的に浸透した現代のファッションは、個々人のライフスタイルに如何に迎合出来るか、というのが1つのポイントになっている。(最近ではファストファッションの浸透の反動として、別途サスティナブルの概念が強まりつつあるが、ここの話とは関連しなさそうなので、置いておくとしよう)
そこに伴い僕が強く感じている印象としては、「表現するジャンルに対して、如何に適切なイメージを与えているか」という記号的な立ち位置に変化していったと思っている。
つまり、当時の世を席巻した音楽のファッションイメージを、如何に崩壊させずに現代風にコミットするか、ということだ。
例えば新進気鋭のロックバンド、Starcrawlerを例に挙げよう。
彼らは10代の内からデビューした若いバンドであるが、その風貌は70年代の雰囲気を強く感じさせる。
彼らのポップロック的音楽と、ファッションは密接な関係性を強く感じさせる。
ファンクやソウル、ヒップホップ的アプローチを得意とするKing Gnuについてもそうだろう。系統は曲によりけりだが、彼らのファッションはその手のジャンルのイメージに対して、大きなズレはない筈である。
逆にモダンなジャンル(上記の例だとDjent)だと、過去のファッション的な影響や制約は特に受けない為、至ってシンプルな服装であることが多い。
EDM系のアーティスト達もその一例であろう。
それがかっこいいかどうかはともかく、現代なりのアウトプットや表現と言える。
これからの音楽とファッション
現代でも既にそうだが、音楽とファッションとの関係性についてはあまり強固ではなく、個々独立した発展を見せていき続けるというのが個人の見解である。
音楽に呼応する様にファッションが変化していくのではなく、新進のジャンルに対してはその時にトレンドであるファッションがたまたま適合されるであろう、という見方をしている。
※日本に於いては顔出ししないアーティストが多いボカロ界隈はともかく、ファッショナブルなアーティストが多い気がしますね。最近までシティポップのトレンドが強かった影響もありそうですかね。
ラップロック(ラップメタル/ラップコア)で良い感じのおすすめ曲10選
どうもこんばんは。
今回はラップコアで良い感じの曲を10曲ほど紹介していきます。
ラップロック(ラップメタル/ラップコア)とは?
日本ではミクスチャーロックという言葉の方が馴染み深いと思いますが、こちら和製英語であり、海外ではラップロックや、ラップコア等の呼称が一般的だそうです。
非常にざっくりとした定義で言うと、ロックのサウンドにファンクやヒップホップのラップ的な要素を取り入れた音楽性、と言えると思います。
1980年代以降、ロックのサウンドにファンクの様なリズムを取り入れたバンドが出現し始め、90年代以降から徐々に本格的に隆盛の時を迎えていきます。
レッチリ辺りはこのジャンルの代表格のバンドの1つではないでしょうか。
僕の幼少時代にドンピシャで流行ってたジャンルでもあり、割と思い入れも強いジャンルであります。
ラップロックの音楽の特徴
- ボーカルはラップが中心のスタイル。メロディ要素を取り入れた曲もあるものの、アクセント的なアプローチな側面が強い
- 音作りは多種多様だが、基本的にはバウンドサウンドに重きに起いたシンプルな構成が多い
- ベースはファンク的アプローチが強く、スラップの多用が目立つ。楽曲中への主張が強い楽曲が多い
- 上記諸々により、リズムも基本的に後乗りの傾向が強い
ラップロックで良い感じの曲10選
1.Beastie Boys 「Sabotage」
Beastie Boysはラップロックの走りのグループと言われています。
元々はパンクバンドだったので、パンクスの人々からも親しまれているバンドですね。
昔から先鋭的なスタイルを見せていた彼ら。この曲も抜群のセンスが光ります。
構成自体はシンプルな楽曲でリフにはパンクの名残を感じつつ、スクラッチ音が入っていたり、本格的なヒップホップへ転身する前の過程を感じさせます。
2.Red Hot Chili Pappers 「Can't stop」
多くの日本人にも親しまれているバンドであるレッチリ。サマソニでは何回お世話になったことか。
彼らを見てると、かっこいい曲を作るのに音数は要らないんだなと痛感させられますね。
合間に入るコーラスも絶妙なセンスで、音数が少ないからこその際立った存在感を放ちます。
3.Rage Against The Machine 「Killing In The Name」
個人的に復活して欲しいバンドno.1でもあるRage Against The Machine。
このバンドも後に活躍するバンド達に与えた影響は計り知れないですね。
ヘヴィなサウンドとグルーヴがめちゃくちゃかっこいい。
また、彼らの反体制的なパフォーマンスも非常に印象的。
4.Prophets of Rage 「Unfuck The World」
名だたるヒップホップロックバンドの重鎮達によって結成されたスーパーバンドであるProphets of Rage。
そのルーツからか、やはり音楽性は政治的表現が大きく伴いますね。
サウンドも勿論かっこいいんですが、反戦・反差別的をテーマにした歌詞も注視すべき要素の1つ。
5.limp bizkit 「Rollin'」
ラップメタルとしては異例のヒットを叩き出したLimp Bizkitですが、その商業主義的なスタイルから、当時は名だたるバンド達とプロレスを繰り広げていた模様。
まあ、確かに彼らのメッセージには政治色なんてものはないし、中身もペラペラなものが多いかもしれないですが、それでもかっこいいものはかっこいい。
あとは、メンバーが脱退したり復帰したり再復帰したり、そういうところの動きも逐一忙しいバンド。
フレッド(Vo)が一時期日本人ギタリストを執拗に欲しがっていたみたいなエピソードも面白い。
6.primus 「Jerry Was A Race Car Driver」
レス・クレイプールの変態的なベースプレイが特徴的なprimus。
もうパフォーマンスといい歌声といい存在自体が癖みたいな感じの人物ですが、曲はめちゃくちゃかっこいい。
不協っぽいサウンドの不穏で不気味なセクションと、一転してヘヴィなセクションとのメリハリが気持ちよい1曲。
7.skindred 「Rat Race」
日本ではSiMと共演してたことも印象強かったSkindred。
Benjiのボーカルスタイルはヒップホップというよりはレゲエやダブのアプローチが強いですが、これがまたかっこいい。
この曲は軽快なサウンドやグルーヴが持ち味と言えますが、最近は結構ヘヴィなサウンドを展開していて、それもまたよし。
8.Guano Apes「Open Your Eyes」
ラップメタルやファンクメタルの要素を持ちながらも、オルタナなスタイルを強く感じさせるGuano Apes。
サンドラ・ナシッチのポリバレントさも売りであり、ラップも歌もどっちもいける。
インディーロック好きにも受けそうな1曲。
9.Korn 「A.D.I.D.A.S」
初期のKornもラップメタル的要素が強かった訳ですが、彼らの場合はそのダークな独自性が光っておりました。
この曲名「A.D.I.D.A.S.」の意味は、All day, I dream about sex.の略称ですが、僕の高校時代の英語教師が、adidasの意味をこの綴りで教えてきた思い出が 今でも忘れられません。
10.Linkin Park 「Faint」
日本でもフォロワーは数知れず、Linkin Parkはラップ担当とメロ担当の二声を打ち出し、キャッチーかつトレンディなサウンドを率先して展開していきました。
Faintの頃はまさにその絶頂期と言っていいのではないかと。
ヘヴィーでシンセサイズなサウンド、マイク・シノダのフックとなるラップ、チェスター・ベニントンのどっからその声出てんだというボーカル、全てが完璧でした。
それだけに、チェスターの死は非常に残念でなりません。
常田大希率いるmillennium paradeの新譜がやばかった
こんばんは。
今日はつい先日リリースされたとあるアルバムが非常に良かったので、という話。
King Gnuの常田大希率いるプロジェクト、millennium paradeの新譜「THE MILLENNIUM PARADE」ですね。
続きを読む蔓延するカバー動画と日の目を浴びないオリジナルソング
どうもこんばんは。
今回はちょっとyoutubeを眺めていて思っていることがあるので、雑感を述べます。
歌ってみた動画の話
歌ってみた動画の数って凄く多いですよね。
歌ってみた自体はニコニコ動画創世期からじわじわと領域を増してきた勢力であり、コンテンツでもありますが、youtubeで一般大衆にも浸透するレベルで次々と歌ってみた動画が投稿される現状は、決してそう昔の話ではないでしょう。
今では特定のクリエイターの新曲がバズり出したら、怒涛のスピードで追随するカバー歌手達が現れ始めます。
日本においてはカラオケ文化も浸透している分、平均的なレベルが高いと思われます。
補正技術が浸透しているとは言え、上手い人が多いですよね。たまに本人より上手いんちゃうかって人も見かけます。
オリジナルソングをバズらす難しさ
近年、その煽りを受けているのは間違いなくオリジナルソングかと思います。
アマチュアが作った曲がナチュラルにバズり出すみたいなこと、なかなか無いですよね。
昔はカバーとかコピバンより、オリジナルを作ることの方が一種のステータスであった様な状態なこともありましたが、今や状況は一転しましたね。
いかにトレンドの曲を上手く歌いこなせるか、の価値が重んじられる時代になってきたのです。
そりゃあyoutube上で活動しているバンドがカバー動画頻繁に上げ出すのも無理はない。だってオリジナルは再生数伸びないんだもの。
何故そうなったのかを考えてみる
では、何故その様な状況に至ってしまったのか、要因を考えてみました。
1.情報過多の時代の影響
時代のせいと言ってしまってはそれまでなんですが、現代は個人の手には余りある大量の情報が蔓延してしまっているのは周知の事実。
必然的にユーザーは情報の取捨選択を迫られるので、ポッと出のアマチュアのオリジナルソングを聴く優先度は地の底よりも低いのです。
更に、現代はコンテンツに対して「良い体験」を求める傾向が強く、それを踏まえると既にバズっている領域に足を踏み入れた方が、感動を他のネットユーザーと分かちあえるし、リアルでもそのコンテンツを勧めやすいし、現代の流れに追従しているという安心感も得られるし、という一石何鳥にもなる訳です。
2.多くの人達は自分なりの評価指標を持っていない
多くの人達は、音楽に対して自分なりの評価指標というものを持ち合わせている訳ではないと思っています。
多くの人達は、このバンドはミキシングのレベルが…とか、フレージングのセンスが…とか考えながら聴いてる訳では勿論ないですよね。大雑把に下手なのか上手いのかは、ボーカル位は分かるでしょうけれど。
つまり、再生回数やfavといった数値が与える影響は想像以上に大きい。
バズっている音楽はやはり良いものという固定観念が無意識的に付与されることは、ある程度否めないかなと思います。
勿論、バズってるアーティスト達の多くは、その実力も確かなんですけどね。
3.カバーソングは、その歌い手の能力値を分かりやすく証明してくれるから
最近の曲って基本的に難易度高いじゃないですか。
だから、歌い手としては大きなチャレンジング要素になっていると思うんですね。
で、受け手からしてもその歌を歌いこなせる=歌が上手いみたいな分かりやすい判断基準を持つことが出来ると。
ボーカルの細かい技術って、他の楽器とまでは言わずとも、その凄さは伝わりにくいもんなんですよね。
その一方で、自分が歌おうとして失敗した曲を、この人は難なく歌えるんだ…という様な凄みの方が圧倒的に一般的には伝わりやすい訳です。
多くのユーザーは、真新しい途轍も無いハイクオリティなオリジナルソングを歌う無名のシンガーよりも、既存の有名曲を歌いこなすことが出来るカバーシンガーの価値を重んじます。
何となく日本のクラシック界隈の図式と似ている
って考えていて思いました。
クラシック界隈の多くの人達は、基本的にはオリジナルを作らずに過去の偉人の作った偉大な曲をどう表現するか、に注力してますから。
それをどこまで素晴らしい表現として出来るかが、大きな価値を持ちます。
それを考えると、カバーソングありきのシンガーの台頭は、別に不思議な話ではない気がしますし、今後も一定の話題性を持ち続けていくことでしょう。今も既に硬い縄で縛られた著作権に奇妙なアップデートが入らなければ。
オリジナル嗜好の人達の辛さ
恐らくカバー動画を挙げている人達の中には、本懐じゃないながらもカバー動画上げ続けている人が一定数いると思うんですよね。世知辛い状況です。
仮にそこそこバズっても、オリジナルの動画の再生回数はそれに比べて落ちがちだったりもしますしね。
なので、昔よりも遥かにアーティストに戦略性を求められる時代なんですよね。
楽曲にお金を湯水の様に注ぎ大規模な宣伝を行うのか、はたまたSNSを駆使して人間力をアピールするのか、とか。
良い音楽をひたすらしているだけでは、やはり厳しいね〜という雑感。
何だか辛気臭いかつ落書きの様な内容になってしまいましたが、たまにはこういう感じのもラフに書ければなと思っております。
それでは。
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極悪絶叫ボーカリスト列伝 vol.2 メロディックデスメタル編
前回はこちら↓
こんばんは。
今回も強烈なデスボイスを武器とするボーカリスト達を紹介していこうと思います。
第2弾はメロディックデスメタル界隈のバンドからご紹介。
デスメタルとは違った美しい咆哮をお聴きください。
なにぶん層が分厚いジャンルなので、取りこぼしが数知れずなことは確定ですが、生暖かい目で読んで頂けると幸いです。
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