レクリエーショナル・ビークル的音楽雑記

音楽にまつわるお話を徒然なるままにします。好きなもの紹介・新譜レビュー等

聴いて良かった曲・アルバム10選 -2021年6月期-

こんばんは。今年も半分が終わりです。早いですね。

最近は自分があまり聴かないジャンルにも食指を伸ばしてみたりしているんですが、改めて自分の好みが偏っていることを痛感させられますね。

 

今月はちょっと邦楽が多めな月でした。

選定ルール

  • 2021年6月中に初見で出会った作品
  • リリース日で縛りは設けないけど、出来るだけ直近の作品をチョイスする
  • ジャンルも縛りはせず、直感で良いと思ったやつをチョイス
  • ランキング形式とかにはしない。ややこしくなるので
  • アルバム/シングルは特に考慮しない

 

1.kroi「LENS」

LENS

最近ゴリゴリに推されている国産ミクスチャーバンドの記念すべきメジャー1stアルバム。

ハイクオリティにジャパナイズされたFUNK、HIPHOP、SOUL、R&Bな楽曲達が秀逸。

一部ではポストSuchmos的な扱いもされているところを見たりしたんですが、全然別物かと。

結構エッジの効いたロックなアレンジが際立っていたりもするので、ブラックミュージックに馴染みのない人も聴きやすい1枚。

 

2.Hiatus Kaiyote「Mood Valiant」

Mood Valiant

フジロック出演でお馴染みハイエイタスカイヨーテの3rd。

今回もディープでハイセンスなR&Bな楽曲達が並ぶ。

ベースとシンセのバランスも絶妙な塩梅で、聴いてて心地が良いフリージャズ的なグルーヴ感。

今作の楽曲は特に、バンドで作曲しました感をあまり感じられないんですよね。DJがサンプリングして作りました的な雰囲気が凄く、それ故成立する複雑性が強いアレンジという感じ。

#4.And We Go Gentle、#9.Red Roomが特に好みでした。(リリース直後だからしっかり記憶が残ってる)

 

3.Gojira 「Fortitude」

Fortitude

フランス産ポストスラッシュバンドの5年振りのアルバム。

ネクスMetalicaと言われ早何年経つだろうか。

スラッシーなメタルバンドのアルバムはなかなか最近手を付けずな状況だったんですが、ひたすらダウンチューニングゴリゴリ低音のバンドより胃もたれせずに聴ける。

そんなGojiraの新作は真新しさすらないものの、安定感抜群の良作。

ギターサウンドがタイトで、個人的には割と好みのミキシングです。

 

4.Giant Claw「Mirror Guide」

Mirror Guide

米国産ヴェイパーウェイブの4年振りのアルバム。

ストリングスやピアノがアヴァンギャルドなリズムを構成する中で、時折入るコーラスが耽美的で非常に癒される。

インスタレーションのBGMと親和性が高い雰囲気かも。

気づいたら一通り聴き終わっていた。ストレスフリーな1枚。

 

5.Iosonouncane「IRA

IRA

イタリア産シンガーソングライターの6年振りの新作。

ひたすらダークで内省的なサウンドが2時間近く続く。

全体的に歌よりもサウンドに焦点が当てられた今作は、アンビエント民族音楽的要素に些細なpopさが絶妙に絡む。

#4.jabalが映画音楽っぽくて非常に良い感じ。

 

6.東京事変「音楽」

音楽

言わずと知れた日本を代表するジャズロックバンドの10年振りのアルバム。

10年振りと言えど、その本軸はブレずに更に円熟味を増した作品に仕上がっている。

個人的には#2.毒味、#11.縁酒が好み。

正直結構マニアックなトラックも少なくなかった印象なのだが、これでもポピュラーな作品として通用してしまうのは事変ならではの話か。

 

7.米津玄師「Pale Blue」

Pale Blue

今や日本で筆頭のPOPシンガーに君臨した米津玄師は音楽的挑戦をし続ける。

ドラマタイアップの「Pale Blue」を題目に掲げ、今回は良質でドラマティックなシティポップを展開。

トレンドを取り入れつつ、キャッチーな展開やメロディを構成するのが本当にうまい。

#3.死神はR&Bの要素も取り入れつつ、diorama的な雰囲気も感じられてgood。

 

8.Meishi Smile 「Ressentiment」

Ressentiment

米国産エレクトロミュージック。6年振りの新作。

日本文化に影響を受けているからか、随所にJPOP特有のキャッチーな要素が散りばめられていたりするのが面白い。

サウンドはノイズミュージック、シューゲイザー的な要素が強いものの、グルーヴもしっかりあって、メロディが結構しっかり聴けるタイプの音楽で、日本人受けもしっかりしそうな作品となっていた。

 

9.Utena Kobayashi「6 roads」

6 roads

映画「十二人の死にたい子どもたち」の劇伴でも有名な小林うてな氏の新譜。

今回はコンセプト的なアルバムになっている様で、youtubeの動画も是非チェックして頂きたい。

アンビエントからインダストリアル要素まで、幅広い電子音楽のアプローチが際立っており、劇伴のキャリアをお持ちなだけあって、シネマティックで壮大な作品に仕上がっている。

 

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10.GASTUNK「VINTAGE SPIRIT,THE FACT」

VINTAGE SPIRIT, THE FACT –Standard Edition-

ジャパコア・ジャパメタ界隈では正に伝説のバンド、GASTUNKの33年振りの新作が到来。

33年前って普通に生まれてないんですけども……

いやはや、33年以上経ってもGASTUNKGASTUNKであることを証明したのではないでしょうか。

とてつもないエネルギーを放つ1枚。

昔から界隈に偏らない革新的なバンドであったと思いますが、今作も多彩な引き出しを見せている。

#16.SkullWarriorのレゲエ感とか特に。